孫氏の兵法は、世界最強の兵法書と言われています。
孫氏の兵法はどのような内容なのか。
なぜ孫氏の兵法が現代のビジネスでも活用されるのか。
孫氏の兵法に記載されている内容について、
要点を絞ってわかりやすく解説していきたいと思います。
孫氏の兵法を学べば、よりよいビジネスパーソン/経営者になれたり、
出世するためにうまく立ち回れるようになります。
「孫氏の兵法」の解説、現代に通じる世界最強の兵法書
「孫氏の兵法」の解説、孫氏の兵法とは?
孫氏の兵法は、中国春秋時代(約2千5百万年前)に孫武という軍事思想家が作った兵法書です。
歴代でも最高で最強の兵法書と言われており、
「勝つにはどうしたらいいか」という一点について記載されています。
この兵法書は、いつの時代にも活用されており、
具体的にはかの有名なナポレオンや、武田信玄までもが孫氏の兵法を学んで、戦略を作っています。
「孫氏の兵法」の解説 なぜ現代社会やビジネスでも通じるのか?
孫氏は戦いに勝つ方法を説いているだけではなく、
指導者としての心構え、戦いを有利にもっていく方法。
いかに戦うか等の人生哲学等、あらゆる観点から詳細に戦略を説明しています。
これらの内容は、現代の企業が競合他社との激しい競争に勝ち残っていくにあたっての秘訣。
サラリーマンが出世競争を勝ち残っていく上で、どのようなことに気を付けなければいけないか。
また経営者としてどのような心構えが必要なのか等、現代を生き抜く戦略が山ほど詰まっています。
「孫氏の兵法」 現代に通じる 戦略の解説
「戦わずして人の兵を屈す」-戦わずに相手を負かす
孫氏では、百戦して百戦するのが最高に優れたことではなく、
戦わないで相手を負かすのが最高に優れたことであると説いています。
戦わずに勝てば、味方の戦力、ヒト、カネ、モノ、時間でさえも失わずにすむためです。
これが孫氏の兵法の基本原則です。
現代においても、周りの企業や人をうまく動かしていくことで、
自分や自社が消耗せずにどう勝ち抜いていくことができるかを考えることが最も重要ということです。
「算多きは勝ち、算少なきは勝たず」-勝算がなければ戦わない
勝算がなければ戦わないというのも孫氏の兵法の基本原則です。
勝つための条件が整っているから勝つのであり、
勝つための条件が整っていないのであれば戦ってはならないと説いています。
これは現代の会社でも同じことが言えると思います。
例えば、大規模な投資や思い切った販売戦略に踏み切るとき、
きちんと勝算があり、勝つための条件を整えて戦う必要があります。
日本人の特性として、やってみなきゃわからない、とよく聞きますが、
まぐれでうまくいくこともありますが、これをやっていては
勝ち続けることはできませんし、会社は存続が危うくなります。
「兵は拙速を聞く」-すべての勝負はスピードが肝心
すべての勝負はスピードが肝心ということです。
なぜなら、戦争は長引けば長引く程、
ヒト・モノ・カネが消耗していくからです。
これが長年にわたり、会社を存続させていくためにも、
一個人として生き抜き、勝ち抜くために重要なことです。
例えば、現代の会社においても、ダラダラとプロモーション費用を使い続けるのではなく、
好機を見て一気にプロモーション費用を集中投下し、勝ち抜くということが重要と考えます。
「彼を知り己を知れば、百戦してあやうからず」-敵も味方のことも十分に知る必要がある
敵のことをよく知っており、味方のこともよく知っていれば、
百回戦ったとしても危ないことはないという意味です。
一方、敵の事も味方のことも十分に理解できていなければ、戦うたびに国の存続が危ぶまれます。
現代におきかえると、SWOT分析のように、自分の強み/弱み、他社の強み/弱みを分析した上で、
勝てる算段をつけた上で、戦う必要があるということです。
もし、勝てる見込みがないのであれば戦わない。
もしくは逃げる(ビジネスから撤退する)というのも、
会社を存続し勝ち抜いていくための最高の戦略になるのです。
「兵は詭道なり」-戦争はだましあいだ
戦争はだましあいであり、できるのにできないふりをし、必要なのに不必要とみせかける。
遠ざかると見せかけ近づき、これらにより相手を混乱させ、
疲れさせ、手薄なところを徹底的に最速に攻め込むのがよいということです。
現代においても、他社が販売戦略を練ってくる際に、自社のことを誤って認識させることができれば、
相手企業の戦略を間違った方向にもっていくことができ、
その間に一気に攻め込むということも可能になります。
「孫氏の兵法」の解説、現代に通じる世界最強の兵法書 まとめ
孫氏の兵法の基本戦略は「戦わずして勝つ」、
「勝てる戦いのみ戦う」ということです。
孫氏の兵法の主となる戦略、考え方について説明してきましたが、
実際の本にはもっと具体的な戦略や考え方が記載されています、
必ずやあなたがもっとすぐれた経営者やビジネスマンになるためのアイデアが含まれていますよ。
以下、孫氏の兵法をわかりやすく説明したおススメ本です