君たちはどう生きるかは、1937年に出版され、いまもなお多くの人に読み継がれている歴史的名著と呼ばれる小説です。
出版から80年たった今も、あらゆる世代の人が生きる指針となっています。
人間が生きていく大切な指針を教えてくれる、「君たちはどう生きるか」の要約と名言を紹介します
「君たちはどう生きるか」の要約と名言。あらゆる世代の生きる指針
「ものの見方について」自分中心に考えることから抜け出す大切さ
自分中心の考え方を抜けきっている人は、とてもまれである。
特に、損得にかかわることになると、
自分を離れて正しく判断することは非常に難しく、
物事を俯瞰して何が大切か見抜けるようになることはとても偉いこと。
たいがいの人が、手前勝手な考え方に陥り、ものの真相がわからなくなり、自分の都合のよいものしか見なくなるようになる。
大きな真理を知るためには、自分中心に考えることから抜け出すことが大切だ
「真実の経験について」自分の体験から出発して、正直に考える
正直で、勤勉で、克己心があり、義務には忠実で、人には親切で、倹約する。
これらはとっても大事なこと。
しかし、教えられたこれらのことを守るだけでは、一人前の大人ではない。
肝心なことは、世間の目よりも何よりも、あなた自身が「人間の立派さはどこにあるのか」あなたの魂で知ることだ。
あなた自身が心から感じたこと、しみじみと心を動かされたことを大切にしなければならない
要約すると、いろいろな経験をしながら、いつでも自分の本心の声を聴こうと努めなさいということだ
「人間の結びつきについて」お互いに好意を尽くし、それを喜びとする
人間が人間同士、お互いに好意をつくし、それを喜びとしていることほど美しいことはない。
そして、この状態が本当に人間らしい人間の結びつきだ。
あなたの食べるもの、着るもの、住むところ。
あなたが生きていくのに必要なすべてのことは、どこかの誰かが作ってくれたもので、誰かが骨を折って働いてくれたもの。
それなのに、今の世の中は誰が作ったかもわからず、赤の他人のような状態になっている
たとえ赤の他人との間でさえ、本来は人間らしい関係をうちたてていくのが正しい姿だ
「偉大な人間とは」
奮闘的な生涯を送り、勇気を持ち、強い決断力、鉄鋼のような意思の強さをもつ。
どんな困難にも微塵も弱音をはかず、どんな苦しい運命にあってもくじけない。
世間には良い心がけをもっているが、弱いばかりにその心がけを生かせないでいる人。
悪い人ではないのに、弱いばかりに自分にも他人にも余計な不幸を招いている人が少なくない。
強い心、意思を持ち、突き進んでいく気概が大事なのだ
「人間の悩みと、過ちと、偉大さについて」
自分が誤っていた場合に、それを潔く認め、そのために苦しむということは、人間だけができること。
わたしたちが悔恨の思いに打たれるというのは、自分がそれ以外の行動をとることができたのに、と考えるからだ。
それだけの能力があったのにと考えるからだ。
正しい理性の声に従って、行動するだけの力があるからこそ、悔恨の思いに打たれるのだ。
人間である以上、過ちは誰にだってある。
この苦しい思いから、いつも新しい自信をくみ出していくこと。
正しい道に従っていく力があるからこそ、こんな苦しみもあるのだと。
わたしたちは自分で自分を決定する力がある。
だから過ちから立ち直ることができるのだ
厳選本「君たちはどう生きるか」要約と名言 まとめ
「君たちはどう生きるか」は、人生でどう生きていくかをあなたに投げかける本で、
どうすればより良い人生を送れるかのヒントを与えてくれます。
要約としては以下の通りです
- 自分中心の考えから抜け出し、俯瞰して物事をみてみる
- 色々な経験をし、自分の心が感じたままに正直に生きる
- 赤の他人でさえ、人間らしい関係をこころがけること
- 強い気概、意思、勇気を持ち、生きていくこと
- 苦しい、つらい経験から学び、自分の自信にしていく
以下「君たちはどう生きるか」は
漫画仕立てになってて、とても読みやすいのでおすすめです